関東の方のみならず、正月の風物詩として説明不要のいわゆる「箱根駅伝」。私は実家が横浜のこともあり、2区(18km付近)での生観戦をよくしていました。テレビ中継は、1987年(日テレによる生中継が始まった&山梨学院初出場の年)から観ています。最近になって日テレのサイトにアーカイブ映像がUPされ、懐かしみながら興奮して見直しています。ありがとう日テレ。
出場資格や展開予想は専門サイトに譲るとして、非常に偏った内容で恐縮ですが、過去に少しずつ書き溜めてきた『個人的な』見どころをご参考までに紹介します。チェックリストとしてお使いいただければと(笑)。共感いただける部分がある方はご連絡ください。なお、当日はTVは消音で日テレ、音声はラジオNHK第一を勧めます。
伝説のシーン
第88回(2012年)9区【映像27:30付近】
鈴木(神奈川大)、繰り上げまで残り約15秒、中継所リレーゾーン直前で2度転倒しフラフラになりながらもギリギリでタスキリレー。公式記録は先頭からちょうど20:00差で繰り上げを免れる。その直後上武大が8秒遅れて無念のフィニッシュも、繰り上げタスキで先頭とほぼ遜色ないタイムで走ったことは素晴らしい。
中継の表示と実際の神奈川大のタスキリレーのタイミングに齟齬がありネット界隈で物議を醸したことから、翌年から「くり上げまで」の表示が「繰り上げ目安」に変更された。
第80回(2004年)5区【映像12:38付近】
見た目からしてインテリの鐘ヶ江(日本学連選抜 筑波大)、学連選抜初の区間賞!MVPに相当する金栗杯も獲得!(この時は、総合記録はつかないOP参加だが、個人記録は公式記録として認められていた) なおこの年、後に山の神と呼ばれる今井正人(順大1年)は5区ではなく2区起用で区間10位。
第79回(2003年)9区→10区鶴見中継所【映像18:35付近】
第63回大会以来、大会を通じて繰り上げスタートがない珍事!
第79回(2003年)1区【映像3:22付近】
昨年に続き、六郷橋まで全チーム団子状態。学連選抜の坂斎(国士舘大 翌年チームとして走って2区区間5位)が健闘した。翌年同じく1区を走り果敢に逃げた橋ノ口滝一(りゅういち)(山梨学大)も懐かしい。
第78回(2001年)2区【映像3:20付近】
先輩の坪田氏のサングラスをもらって走った徳本(法大)、最後の箱根は7.33km付近で途中棄権!史上最短での途中棄権の記録を更新。
第78回(2002年)1区【映像2:50付近】
なんと東京都区間ずっと15人仲良く団子状態の珍事!六郷橋下り切るあたりでようやく日大が遅れると言う展開。結局、先頭と最下位15位の差がわずか46秒の2区タスキリレーとなった。
第77回(2001年)6区【映像1:18付近】
時差スタートシーン、トップと55秒差でスタートするはずの3位法大、今年始めた復路ピストル式でなんと火薬詰めに手間取り、1:20差でスタートさせられてしまうハプニング。差し引き25秒は後に調整されることで事なきを得たが、復路一斉スタートと繰り上げスタート以外で見た目の順位と実順位を変える要因発生の珍事!結局ピストル式はこの年のみとなり、翌年以降は小旗合図式に戻された。
第77回(2001年)5区【映像7:39付近】
終盤の凄い風。ここでも大村(法大)。
第77回(2001年)2区12.5km手前【映像2:47付近】
伊藤(東海大)、史上最短での途中棄権。しかし、翌年この距離がさらに更新されることになろうとは。。
第76回(2000年)1区【映像8:39付近】
徳本(法大)、吐いたタンが自分の首にかかり自爆も、なりふり構わず激走するシーン。昨年同区間11位凡走の雪辱を晴らす区間賞。この年の法大は、仲間の汗のみならず徳本のタンも染み込んだタスキが10区まで繋がったが、総合9位からわずか29秒差の10位でシード権を逃した。
第75回(1999年)9区→10区鶴見中継所【映像22:45付近】
中央学大はわずか8秒、法大は25秒足りず繰り上げスタート。映像22:53付近、中継所に渡す相手が居なくなったことに気づいて思わず眼をひんむく大村(法大)のリアクションは、後に今昔物語で採り挙げられた。このシーンを回想し感極まる大村の姿は印象的。
第73回(1997年)8区【映像17:07付近】
その後22年間も破られなかったスーパールーキー丸刈り古田(山梨学大)の区間新は上田監督曰く「追い風参考記録(笑)」。
第72回(1996年)4区【映像】
これは言うまでもないシーン。共に優勝候補だった2校の高嶋(神奈川大)、中村(山梨学大)、まさかの同一区間W途中棄権。
第69回(1993年)10区【映像13:53付近】
山口(法大)、繰上げタスキで両手ガッツポーズしながらフィニッシュ!おそらくイエローストライプデザインに変更されて以降、繰上げタスキが大手町に届くのは初。
第69回(1993年)9区→10区鶴見中継所【映像13:12付近】
斉藤(法大)、区間2位の好走でなんと繰上げタスキを見事繋ぐ!(この時の先頭9区は早大の豊福、区間4位と悪くはなかった)
第67回(1991年)9区→10区鶴見中継所【映像11:22付近】
河本(明大)、区間6位の好走でなんと繰上げタスキを見事繋ぐ!(先頭より早い区間記録で走る必要ある。先頭は当然優勝争いするチームなので非常に難易度高いが、この時の先頭9区は大東大の広藤、区間11位に沈む) ちなみに当時の繰り上げタスキは、現行のイエローストライプではなくて💩色だった。
第66回(1990年)6区【映像】
田中(亜大)、何とタスキをかけ忘れたままスタート!最初の曲がり角手前で気づき、急いでスタート地点まで引き返すも40秒ほどロス。区間14位で、何とか区間最下位は免れた。
第69回(1993年)2区【映像】
渡辺康幸氏デビュー。前年同区区間賞の本川一美氏(順大)がまさかのブレーキで、珍しい3区繰り上げ。
第71回(1995年)5区【映像】
早大渡辺康幸氏2区66分台からの、3小林(正幹→雅幸→修)リレー!総合優勝は山梨学院に阻まれる。
第67回(1991年)2区【映像11:34付近】
早大スーパールーキーの一人、櫛部氏の大ブレーキ!残り2km付近で明らかに失速、残り500mで立ち止まり、以降フラフラと歩く衝撃的なシーン。これでブレーキという概念を初めて知った。中継所で立ったまま13校の通過を待つことになる3区花田氏。。(東洋には辛うじで抜かれなかった) 5区は数十年後、まさかまさか大田原で同じレースを走ることになる中富さん!
第63回(1987年)10区【映像10:57付近】
日テレ生中継初年度、懐かし過ぎて発狂する!タイム表示デカ過ぎ!山梨学院初出場最下位も、満面の笑顔は後に漫画家で活躍する髙橋しん氏!
見どころガイド
公式記録としては不明ですが、記憶に新しいのは原田(第79回神奈川大2区区間19位)の16人抜かれ(恐らく大会記録)、および天野(第85回神奈川大2区区間21位)の15人抜かれ。古くは、櫛部(第67回早大2区区間15位最下位)の13人抜かれが衝撃的シーン。
過去1度のみ。(第45回明大) やや意外。第95回でスタート後約200m付近で転倒した大東大1区は危なかったが、執念の走りで8:40差でのタスキリレーで繰上げを免れた。
記憶になし。なお最下位からではありませんが、ごぼう抜き最多記録は20人(第85回日大2区ダニエル、22位→2位)。なおこの時は記念大会で23チーム出場。
過去実績なし。21.3kmを59分59秒で走るためには2:49/kmイーブンとなり、外国人留学生でもハードル高い。なお1区大逃げは何度か記憶にあり、1:01:06で2位に4分余りの差つけ独走し、アナウンサーに「空前絶後の区間新記録」と言わしめた佐藤悠基(第83回 東海大)が印象的。
例年、往路優勝インタビューしかされません。日テレの怠慢。→第96回大会以降は5区、10区ともインタビューされるようになった!
過去実績多数。数年前、大村一(法大)の今昔物語にはグッとくるものがありました。鶴見中継所は直線が長いので、感動を呼ぶシーンです。
最近はコースがコロコロ変わりまくり、スピード駅伝となる中、この区間記録は貴重であり、更新されないか、あるいはコースが変わり参考記録となってしまわないか毎年8区はヒヤヒヤして観ています。上田監督曰く「追い風参考記録(笑)」とのことですが。
→第95回で小松洋平(東海大)が遂に破る!!
記憶になし。気温が低い芦ノ湖スタートはまずは長袖です。
記憶になし。逆に下は、長ズボンやタイツはなぜか見ません。
公式記録としては不明ですが、第52回青学大(残り200m)がフィニッシュ手前の最短かと。なお記憶に残る10区棄権は第84回東海大荒川、第71回順大浜野。
第30回早大 衣笠選手が走った時のサポートで、ナイナイ岡村似の人。今やったら相当怒られそうですが。存命ならぜひ当時の話を聞きたいですね。
例年、総合優勝インタビューしかされません。日テレの怠慢。→第96回大会以降は5区、10区ともインタビューされるようになった!
これらは毎回必ず外しません。
諦めと潔さの絶妙なハーモニー。個人的には渡すつもりで握りしめて欲しい。
総合1位を走る選手よりも早い区間記録で走る必要があり、ハードル高い。弱小校のエースに期待。
過去実績多数。
第85回 城西大9区 伊藤一行が実現。(区間賞1:11:07に対し1:10:39。8区途中棄権によりそれ以降の記録が無効となるのがわかっている中、腐らず走っての記録は見事)
過去8回。(第2回明大、第13回慶大、第22回日大、第50回日大、第58回順大、第71回山学大、第82回亜大、第95回東海大。なお亜大は往路6位、復路2位)。上位勢が拮抗していないと実現不能か。
記憶に新しいのが第88回、5区大ブレーキの東農大津野。ジョギング状態での力走を映し続けたまま、まさかの中継終了。
過去1987, 1988, 2015, 2019の4度のみ。(オツオリ登場前の黎明期2回と、2015年はオムワンバがアキレス腱故障、2019年はニャイロ右足の長腓骨筋腱炎によりエントリー漏れで実現)
記憶になし。弱小チームのエースに可能性あり。実現したら金栗杯(MVP)もの。
記憶になし。繰上げスタート以外での、見た目と実際の順位が変わる要素。なお蒲田の踏切は第89回より高架化され、実現可能性がなくなりました。
記憶になし。実現すれば、見た目も交通規制的にも非常に美しい展開。
過去1度のみ。(第50回日大。当時5連覇中の日体大を阻止した歴史的優勝。当時復路が同時スタートだったためと思われます)
過去1度のみ。(第22回日大) まさに全員駅伝。
過去実績なし。
村社講平(第17回 中大 5区区間賞 33歳131日)渡辺和也(第94回 東国大7区区間7位)が記録。他には不明。少し古くは、20代ではあるが社会人経験ランナーとして中村祐二(山学大)が有名。年齢制限はないため、ルール上は可能。
過去実績なし。そもそも現行規定では女性に出場資格なし。凄い女子大生ランナーが現れ、世論の猛プッシュがあればひょっとしたら将来的にオープン参加での出場もゼロではないかも。
過去何度か見たことあり。第95回大東大5区ほか。母校の襷で走れる5区、10区で可能性あり。ただし、慌ててか故意か、第69回法政10区の山口は、区間2位で好走した9区斉藤茂から渡された繰上げ襷ではなく母校の予備襷の方を捨てて走り、そのまま大手町フィニッシュしたということがありました。(汗の染み込んだ襷を重んじた、という意味では粋 笑)
第66回亜大6区田中が記録。スタート後約50mで気づき、スタート地点後方まで引き返し5区ランナー松葉から襷を受け取り、約1分のロスで事なきを得たということがありました。1区、6区、繰上げスタートのランナーに可能性あるが、まさに珍事。
記憶になし。芦ノ湖一斉スタート(2位に10分つけての往路優勝)ならばまだ可能性あるか。
過去実績なし。最多襷不通記録は8区間(第60回慶大、3区以降最後まで不通)と思われます。こうなるともはや駅伝ではありませんが。
以下ケースにて可能性はあり。 往路: 関東学生連合が1位相当で芦ノ湖フィニッシュ。 復路: 関東学生連合、または往路途中棄権チームが復路優勝タイムを上回る。 総合: 関東学生連合が1位相当で大手町フィニッシュ。なお学連選抜(当時)の最高順位は4位。(現青学大の原監督が監督をした第84回)
過去1度のみ。順大(第34回) 意外にも少ない。
過去1度、第1回の東京高等師範学校のみ。これも意外。
・ 予選会勝ち上がりチームが全てシード権獲得
過去実績なし。過去最多は5校(第79回、第86回)
記憶になし。鶴見(1区⇒2区)10分差繰上げスタートからの巻き返しならば可能性あるか。
記憶になし。
記憶になし。
過去実績なし。出場校大学グッズは商品化されているものの、関東学生連合だけは公式グッズが一切ない。企画販売のミズノによると、関東学連の意向なんだとか。大人の事情のようです。