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フルマラソンサブ3とODトライアスロンラン(10km)40分の両立を目指すトレーニング方法、遠征旅費削減に役立つマイル獲得方法の研究。市川市の投票率の低さへの嘆きはhttps://www.nastac.net/ichikawa-sweepersにて。

【保存版】東京箱根間往復大学驛傳競走 (いわゆる箱根駅伝) マニアック見どころガイド

関東の方のみならず、正月の風物詩として説明不要のいわゆる「箱根駅伝」。私は実家が横浜のこともあり、2区(18km付近)での生観戦をよくしていました。テレビ中継は、1987年(日テレによる生中継が始まった&山梨学院初出場の年)から観ています。

 

出場資格や展開予想は専門サイトに譲るとして、非常に偏った内容で恐縮ですが、過去に少しずつ書き溜めてきた『個人的な』見どころをご参考までに添付いたします。チェックリストとしてお使いいただければと(笑)。共感いただける部分がある方はご連絡ください。なお、当日はTVは消音で日テレ、音声はラジオNHK第一を強く勧めます。

 

 

 

 

見どころガイド

※スマートフォン/タブレットでの横表示推奨

往路(実現可能性高い順) 詳細
ごぼう抜かれ 公式記録としては不明ですが、記憶に新しいのは原田(第79回神奈川大2区区間19位)の16人抜かれ(恐らく大会記録)、および天野(第85回神奈川大2区区間21位)の15人抜かれ。古くは、櫛部(第67回早大2区区間15位最下位)の13人抜かれが衝撃的シーン。
2区(鶴見)繰上げスタート

過去1度のみ。(第45回明大) やや意外。

第95回でスタート後約200m付近で転倒した大東大1区は惜しかったが、執念の走りで8:40差でのタスキリレーで繰上げを免れた。

2区最下位で襷を受け、全員ごぼう抜き 記憶になし。なお最下位からではありませんが、ごぼう抜き最多記録は20人(第85回日大2区ダニエル、22位→2位)。なおこの時は記念大会で23チーム出場。
1区スタート即大逃げからの59分台逃げ切り 過去実績なし。21.3kmを59分59秒で走るためには2:49/kmイーブンとなり、外国人留学生でもハードル高い。なお1区大逃げは何度か記憶にあり、1:01:06で2位に4分余りの差つけ独走し、アナウンサーに「空前絶後の区間新記録」と言わしめた佐藤悠基(第83回 東海大)が印象的。
5区区間賞の選手がちゃんとインタビューされる

例年、往路優勝インタビューしかされません。日テレの怠慢。

→第96回大会は5区、10区ともインタビューされました!!感激!!

復路(実現可能性高い順)  
鶴見中継所(9区⇒10区)、姿が見えているのにも関わらず無念の繰り上げスタート 過去実績多数。数年前、大村一(法大)の今昔物語にはグッとくるものがありました。鶴見中継所は直線が長いので、感動を呼ぶシーンです。
8区区間記録(1:04:05 第73回 山学大 古田)が破られる

最近はコースがコロコロ変わりまくり、スピード駅伝となる中、この区間記録は貴重であり、更新されないか、あるいはコースが変わり参考記録となってしまわないか毎年8区はヒヤヒヤして観ています。上田監督曰く「追い風参考記録(笑)」とのことですが。

→第95回で小松洋平(東海大)が遂に破る!!

6区の選手がランニング姿で走る 記憶になし。気温が低い芦ノ湖スタートはまずは長袖です。
6区の選手がランパン以外で走る 記憶になし。逆に下は、長ズボンやタイツはなぜか見ません。
10区大手町フィニッシュ直前の途中棄権 公式記録としては不明ですが、第52回青学大(残り200m)がフィニッシュ手前の最短かと。なお記憶に残る10区棄権は第84回東海大荒川、第71回順大浜野。
10区日本橋過ぎてからの逆転総合優勝 記憶になし。
CM前アイキャッチに毎年出てくるモノクロ映像で、9区戸塚踏切の遮断機を強引に上げて間一髪選手を渡らせた学ラン姿の学生が今昔物語に登場する 第30回早大 衣笠選手が走った時のサポートで、ナイナイ岡村似の人。今やったら相当怒られそうですが。存命なら恐らく80代ですが、ぜひ当時の話を聞きたいですね。
10区区間賞の選手がちゃんとインタビューされる

例年、総合優勝インタビューしかされません。日テレの怠慢。

→第96回大会は5区、10区ともインタビューされて感激!!

総合  
日テレが好んで使う言い回し 「満を持して(スパート)」「スーパールーキー」「つばぜり合い」「スペシャリスト(最近では山の神)」「最初で最後の箱根(初出場の4年生)」「無念の繰上げスタート」「汗のしみ込んだ襷」「天国と地獄(シード権争い)」 これらは毎回必ず外しません。
インタビューで大学を「さん」付けで言う 東洋さん、青学さん、等。個人的には違和感あり。
5区10区以外で、繰上げを覚悟し、襷を外さないままフィニッシュ 諦めと潔さの絶妙なハーモニー。個人的には渡すつもりで握りしめて欲しい。
繰上げ襷によるタスキリレー

総合1位を走る選手よりも早い区間記録で走る必要があり、ハードル高い。弱小校のエースに期待。

3区→4区(平塚)が15分になったことで、2区→3区(戸塚)⇒3区→4区(平塚)⇒4区→5区(小田原)の繰上げタスキリレーのハードルは低くなった。

凡走(区間2ケタ順位)する外国人留学生 過去実績多数。
オープン参加での区間1位相当(幻の区間賞) 第85回 城西大9区 伊藤一行が実現。(区間賞1:11:07に対し1:10:39。8区途中棄権によりそれ以降の記録が無効となるのがわかっている中、腐らず走っての記録は見事)
往路も復路も優勝せずに総合優勝 過去8回。(第2回明大、第13回慶大、第22回日大、第50回日大、第58回順大、第71回山学大、第82回亜大、第95回東海大。なお亜大は往路6位、復路2位)。上位勢が拮抗していないと実現不能か。
競技中にも関わらず日テレ中継終了 記憶に新しいのが第88回、5区大ブレーキの東農大津野。ジョギング状態での力走を映し続けたまま、まさかの中継終了。
外国人留学生が走らない山梨学院 過去1987, 1988, 2015, 2019の4度のみ。(オツオリ登場前の黎明期2回と、2015年はオムワンバがアキレス腱故障、2019年はニャイロ右足の長腓骨筋腱炎によりエントリー漏れで実現)
繰上げ襷を身につけての区間賞 記憶になし。弱小チームのエースに可能性あり。実現したら金栗杯(MVP)もの。
小涌谷の踏切でロスタイム発生 記憶になし。繰上げスタート以外での、見た目と実際の順位が変わる要素。なお蒲田の踏切は第89回より高架化され、実現可能性がなくなりました。
芦ノ湖一斉スタートも繰上げスタートも一切なく、全校が10区間走りきる 記憶になし。実現すれば、見た目も交通規制的にも非常に美しい展開。
往路復路とも優勝テープを切らずに総合優勝 (往路復路とも見た目の順位が2位以下で総合優勝) 過去1度のみ。(第50回日大。当時5連覇中の日体大を阻止した歴史的優勝。当時復路が同時スタートだったためと思われます)
区間賞0人での総合優勝 過去1度のみ。(第22回日大) まさに全員駅伝。
10人全員区間賞での総合優勝 過去実績なし。
30代ランナーの出場 村社講平(第17回 中大 5区区間賞 33歳131日)渡辺和也(第94回 東国大7区区間7位)が記録。他には不明。少し古くは、20代ではあるが社会人経験ランナーとして中村祐二(山学大)が有名。年齢制限はないため、ルール上は可能。
女性ランナーの出場 過去実績なし。そもそも現行規定では女性に出場資格なし。凄い女子大生ランナーが現れ、世論の猛プッシュがあればひょっとしたら将来的にオープン参加での出場もゼロではないかも。
繰上げスタート走者が見事襷を繋げるが、次走者がその襷を捨てる 過去何度か見たことがあります。第95回大東大5区ほか。母校の襷で走れる5区、10区で可能性あり。ただし、慌ててか故意か、第69回法政10区の山口は、区間2位で好走した9区斉藤茂から渡された繰上げ襷ではなく母校の予備襷の方を捨てて走ったということがありました。(汗の染み込んだ襷、という意味では正解 笑)
襷をかけ忘れてスタートしてしまう 第66回亜大6区田中が記録。スタート後約50mで気づき、スタート地点後方まで引き返し5区ランナー松葉から襷を受け取り、約1分のロスで事なきを得たということがありました。1区、6区、繰上げスタートのランナーに可能性あるが、まさに珍事。
2位以下全校が繰上げスタートもしくは芦ノ湖一斉スタート 記憶になし。芦ノ湖一斉スタート(2位に10分つけての往路優勝)ならばまだ可能性あるか。
同一チームが全区間で繰上げ 過去実績なし。最多襷不通記録は8区間(第60回慶大、3区以降最後まで不通)と思われます。こうなるともはや駅伝ではありません。
幻の優勝 以下ケースにて可能性はあり。 往路: 関東学生連合が1位相当で芦ノ湖フィニッシュ。 復路: 関東学生連合、または往路途中棄権チームが復路優勝タイムを上回る。 総合: 関東学生連合が1位相当で大手町フィニッシュ。なお学連選抜(当時)の最高順位は4位。(現青学大の原監督が監督をした第84回)
初出場でシード入り 過去1度のみ。順大(第34回) 意外にも少ない。
初出場で総合優勝 過去1度のみ。東京高等師範学校(第1回) これも意外。
予選会勝ち上がりチームが全てシード権獲得 過去実績なし。過去最多は5校(第79回、第86回)
繰上げスタートからの逆転総合優勝 記憶になし。鶴見(1区⇒2区)10分差繰上げスタートからの巻き返しならば可能性あるか。
区間最下位選手が居ながらも総合優勝 記憶になし。
往路または復路最下位での総合優勝 記憶になし。
関東学生連合襷を模したマフラータオル販売 過去実績なし。出場校大学グッズは商品化されているものの、関東学生連合だけは公式グッズが一切ない。企画販売のミズノによると、関東学連の意向なんだとか。大人の事情のようです。

 

回顧録 

第95回 (2019.1.2-3)

往路

スタート左折後200mあたりで大東大転倒も、よく繰上げを免れ8:40差で走ったが、結局2区が区間最下位の凡走で結局2区→3区(戸塚)繰上げ。2区が残念だった。

 

相変わらずの、アクシデントを盛り上げて伝えようとする日テレ。

 

また、今年から3区→4区(平塚)の繰上げスタートが(先頭走者通過後)20分から15分に変更となり、首位走者から5分遅れ以内なら繰上げタスキを繋げるようになり、繰上げタスキリレーのハードルは下がった。

 

そして2人が繋いで汗の染み込んだ繰上げタスキを5区でもリレーしたが、大東大5区走者は途中で棄てた模様。綺麗な予備タスキの方を棄てろよ。。。

 

1区モグス=タイタスは地味に終了、偽モグス襲名か。ガタイの良いヴィンセント(国士舘)により2区→3区(戸塚)まさかの首位タスキリレー。その光景そのものよりも、46年振りと聞いて「過去あったのかよ!」と驚く。4区の東洋の区間新は見事。大塚(神奈川大)のアイキャッチは1年でお蔵入り(笑)

 

復路

東海居なかったら、5:30差を守りきれなかった東洋の情けなさだけが残る大会となるところだった。長期連覇に飽きてたので、東海よくやった。古田哲弘の8区区間記録が遂に破られたが、それだけの価値がある総合優勝。往路復路総合優勝が異なるのは亜細亜大学の時以来か。

 

M高史氏は8区駒澤大の給水係を無難にこなす。

 

9区→10区(鶴見)

9区繰上げの上武城西、繰上げタスキ渡せず。国士舘タスキなくフィニッシュ。どこやった?山梨学院はタスキ持ってフィニッシュ。城西は繰上げタスキかけたままフィニッシュ。上武大は繰上げタスキを握りしめフィニッシュ。ここは走者の気持ちが出る見どころ。日テレはしっかり中継して欲しい!

 

10区

地味に帝京が区間賞獲得も、日テレインタビューはなし。改善して欲しいが。。

 

 


第94回 (2018.1.2-3)

勝負は面白味がありませんでしたが、ドラマはありました。

◆1区 スタート直後左折後の先頭は東洋(そして早稲田がコケそうになる)
◆1区 6km地点で早くも遅れる(連合の芝浦工大)
◆4区 凡走する外国人留学生実現(東国大 スタンレイ 区間20位。でも連合の桜美林はさらに30秒遅かった!)
◆7区 30歳のオールドルーキー渡辺和也(東国大1年)、区間7位(1:05:20)力走(実績からするとまだ物足りませんが)
◆8区、青学下田がよもやというところまで来たが、向かい風に救われ古田(山梨学院 97年)の区間記録1:04:05は守られた
◆8区 12年ぶりに出場した慶應義塾、タスキを外さず諦めのフィニッシュ(8区 根岸選手 1:09:38 区間19位相当)
◆9区 国学院が5秒差でタスキを渡せず(せめて4km毎に1秒を削り出す運営管理車の指示があれば…)
◆誰も繰上タスキをタスキリレーできず(青学9区近藤は区間9位と凡走だったのに…)
◆連合 往路復路とも最下位相当(1~3, 6, 7区: 21位相当、4区: 17位相当、5区: 20位相当、8区: 19位相当、9区: 13位相当、10区: 6位相当。
 復路は20位上武大と22秒差だったので惜しいが、これではまた存続論が再燃してしまいます)
◆山梨学院の書体が明朝体に変わってしまった…(タスキ、ユニフォームとも)
◆区間賞が11人誕生(区間賞がばらけたのは非常に良い傾向ですが)

 

 

予想候補を思いついた。

・1区スタート直後の曲がり角時点で先頭の大学 ⇒ 

・1区、遅れ始める距離

・区間賞が11人以上出るか ⇒ 出た

・繰り上げに間に合わない秒数 ⇒ 9区 国士館?5秒

 

 

 

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